分銅の不確かさと真の値について
2015.03.06 08:14
お世話になっております。
名古屋精機製作所 佐野です。
分銅の不確かさと真の値について
トレーサビリティのとれた分銅の検査成績書に記載されている、不確かさと協定質量について。
不確かさとは、協定質量というのが、コンパレーターの指示計に表示された数字になり、不確かさは、校正施設で使用された分銅やコンパレーターの能力や環境によって変化します。
毎回の計測によって正確な不確かさは変化しますが、校正施設や検査の精度等級によって不確かさが決められています。
そして、不確かさには、±◯◯mgのように表記されます。質量の値に協定質量を加算し、不確かさの大きさをプラス方向・マイナス方向に幅をとります。なので、質量が20kgで協定質量が+15mgで、不確かさが±300mgの場合には、質量の真の値が19.999 985g±300mgとなり、19.999 685g~20.000 285gの間に真の値があることをさします。
不確かさが小さくなればそれだけ真の値がある範囲が狭くなり、より精度の高い数字が出ることになります。質量の真の値は、質量の値である20kgと、考えられる方がたくさんいると思いますが、真の値は、必ずしも質量の値と同じではないのです。
このことから、不確かさの重要性がわかると思います。
また、当社では、オリジナルの分銅・オモリの製作依頼も受け付けておりますので
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