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分銅購入を考えられている方へ その2

2012.10.12 09:43

お世話になります。

名古屋精機製作所 佐野です。

 

今回は、前回に続き、分銅購入を考えているが、どんな種類を購入していいのか迷っている方に簡単な分類をご紹介します。

 

「円筒型黄銅製クロムメッキ分銅」です

用途:

基準器検査などによく使われる分銅です。

小型の秤の検査などによく使われています。

(購入層:計量士、秤関係会社 等)

利点:

基準器として使われる事が多く校正もできる。

難点:

大型になると、持ちづらく重たく感じてしまう。

 

 

「OIML型ステンレス製分銅」です

用途:

精度の高い分銅なので、どの場所でも使えます。

(購入層:計量士、薬品会社、食品会社、貿易関係会社 等)

利点:

国際標準型なので、輸出入を取り扱う会社でも使える。

どんな場所でも、ほぼ間違いなく使えます。

難点:

コストが高い。

校正が出来ないので、精度が落ちてしまった場合、等級を落とすしかない

 

 

「増しおもり型分銅」

用途:

竿秤(ボクサーなどの計量に使われる)に使用される分銅

(購入層:秤関連会社、竿秤を所有するユーザー様 等)

利点:

増しおもり分銅しか使えない場所で使える。

難点:

普通の分銅としても使えるが、基本的には増しおもり分銅としてしか使えない。

 

 

いろいろな分銅がありますが、その分銅によって使い方が違います。

分銅の正しい用途を理解して、使用していただけると嬉しいです。

また、特殊な分銅でわからないことがありましたら、お問い合わせお願いします。

 

その他分銅についてはこちらで紹介しております

分銅購入を考えられている方へ その1

分銅購入を考えられている方へ その1

2012.10.11 09:41

お世話になります。

名古屋精機製作所 佐野です。

 

今回は、分銅購入を考えているが、いまいち、どんな種類を購入していいのか迷っている方に簡単な分類をご紹介します。

 

まずは、以前は非常に一般的だった

「鋳鉄製枕型分銅」です

用途:

鋳鉄製枕型分銅は、おもにエレベーターの試験や、大型トラックスケールなどの検査に仕様されます。

(購入層:計量士、秤関連会社 等)

利点:

とても、安価、持ち運びがしやすく一般的にとても普及している。校正がしやすく

塗装修理を繰り返せば何年でも使える

難点:

塗装が剥げることがあり、検査場所を汚してしまうことがある。

検査を半年から1年以内に校正を行わないと精度が保てない。

Mクラス精度までしか、基準器検査は受けられない。

 

 

「ステンレス製枕型分銅」

用途:

鋳鉄製枕型分銅のステンレス版、クリーンルームや、食品・薬品などを取り扱う場所で使用される

(購入層:食品会社、薬品会社、計量士、秤関連会社 等)

利点:

校正期間が、3年から5年と、経年変化しにくい利点を生かし校正周期も長い。

クリーンルームなどの、汚れては困る場所でも使用できる。

難点:

価格が大変高価である。

 

 

「鋳鉄製重錘型ウエイト」

詳細ページ

用途:

試験機用ウエイトとして、使われることが多いです。一軸試験機や、自動車用試験機などに使用し

現在、名古屋精機製作所でもっとも多く販売されているウエイトになります。

(購入層:試験機製造会社、学校施設、研究施設 等)

利点:

両手で持つことができるので、少ない力で持ち運ぶ事が出来る。

スタッド付き受台と併用すれば、試験機だけでなくクレーン用のはかりなどにも

使用することも出来る。

難点:

形状が多いので、形状を間違えてしまうことがある。

 

今回は、この3点にしておきます。

 

次回更新では、国際的に使用されているOIML型や、はかりの検査で使用されている基準器型などを

説明していきます。

 

分銅の取り扱いについてはこちらの記事を参考にしてください。

分銅の取扱いについて

すべての分銅をJCSS校正する前に!

2012.10.10 09:06

お世話になります。

名古屋精機製作所の佐野です。

最近では天気が不安定になってまいりました。

寒い日の次に、カンカン照りになったり、温度や湿度の変化が大変大きくなっております。

そう言った場合は、夜の日が出ていない時の校正をおすすめしております

 

太陽が出ていないので温度は上がりにくいですが、低いままの一定なので

計量器に与える影響が少なくて済みます。

分銅を使ったスパン調整を行う場合もこういった夜中にする方がいいと思います。

 

ところで、ユーザー様が使っている社内検査用の分銅はどういった分銅を使用されていますか?

 

もちろん、各社がマニュアルに掲げる年数ごとにJCSS校正を行った分銅を使用するのがベストです。

ただ、コスト面を考えると、自社の所有している分銅全てにJCSS校生証明書をつけるのは難しい話です。

 

そこで、各重量ごとに一つずつ、JCSS校正された分銅を持って、同じ重量の分銅は、

JCSS校正された分銅の等級より一つしたの等級の実用基準分銅扱いにするのも

重要なことだと思います。

 

もちろん、すべての分銅をJCSS校正するのがベストです。しかし、コスト面を考えると企業としては、大変おおきな出費になってしまいます。

コストと、品質の両方を考えた場合の妥協点として、お考えになってはいかがでしょうか?

 

分銅の、湿度・温度・気圧の管理に関しましてはコチラの記事からどうぞ

分銅の湿度・温度・気圧の管理

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