ステンレス製分銅とは
ステンレス製分銅とは、分銅の材質がステンレスで出来た物を言います。
ステンレス分銅以外に『鋳鉄製分銅』・『真鍮製分銅』があります。材質により、分銅が計量機に与える影響は異なります。
・鋳鉄製分銅
鋳鉄製分銅は、腐食しやすい為ペンキを塗って表面加工をしています。この表面加工ですが、ペンキは薬品や外気に晒される事により変質・劣化を起こす為剥がれたり、質量変化を起こしてしまいます。長期間使用していると、いずれ加工が剥がれ使えなくなるという事が起こってしまいます。磁化率も高い為、電磁力式の秤には向いていません。
・真鍮製分銅
真鍮もそのままでは腐食しやすい為、クロームメッキ加工が施されますが、やはりこのクロームメッキ加工も保管方法によっては剥離したり、質量変化が起こってしまいます。そして、クロームメッキを施す事で磁化率が高くなり、やはり電磁式の秤には向かない分銅になっています。
・ステンレス製分銅
ステンレス製分銅は腐食・摩耗に強く、他の2つに比べると磁化率も低く、最も分銅に適しているといえます。しかし、使用されるステンレス鋼によっては保管状態や使用状況により腐食・劣化がみられる為、気を付けなければなりません。磁化率が低い事で、浮遊物などの不純物の付着が少ない事も利点だといえるでしょう。
このように、分銅に使われている材質によって使用環境が異なる為、使用には適切な知識が必要となってくるのです。
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