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JCSSとは

JCSS制度とは、Japan Calibration Service System の略称であり、国際標準化機構及び国際電気標準会議が定めた校正機関に関する基準(ISO/IEC 17025)の要求事項に適合しているかどうか審査を行い、校正事業者を登録する制度です。
(参照URL:http://www.iajapan.nite.go.jp/jcss/outline/index.html)

JCSS校正証明書

JCSS校正証明書とは、ペットにとっての血統書のようなものだと思っていただけるとわかりやすいです。分銅を、校正するときに、どの分銅に校正されて、「真の値」がどこからどこの値の間にあるかを示しているのです。

たとえば、M1クラスでJCSS校正証明書の付いていない通常の分銅100gがあった場合、M1クラスでの器差が5mgなので99 995mg~100 005mgに、なるはずです。

しかし、M1クラスの分銅は、F2クラスの基準分銅で校正できるのです。上の計算では、F2クラスの基準分銅が完全な100gだった場合を想定しています。

しかし、F2クラスでの器差は1.5mgなので、99 998.5mg~100 001.5mgに、なります。

基準器検査では、器差内にはいっていれば「公差 0」と、表示されるので、 99 998.5mgでも、100g 100 001.5mgでも、100gになります。

なので、もし、F2クラスの100g分銅が 99 998.5mgだった場合で、しかも、M1クラスの最大のマイナス誤差だった場合、99 993.5mgになり、M1精度を外れてしまいます。

これでは、正確な質量を割り出せません。しかし、JCSS校正証明書には、100 000.1mg ±0.25mg のように、測定値と、不確かさが明記されています。この不確かさには、上位分銅(校正するときに使用した基準となる分銅)の不確かさと、協定質量の値が計算の中に入っているので必ず、上位分銅のデータも入った値になるわけです。

そして、その上位分銅もJCSS校正証明書付きでなければならないのですべての分銅が最上位である、国際標準器に繋がっていくのです。

この国際標準器に繋がる流れが、計測のトレーサビリティになるのです。