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OIML型分銅などのステンレス分銅の取り扱いについて

2012.08.30 10:38

お世話になります。名古屋精機製作所の佐野です。

今回は、OIML型分銅などのステンレス分銅の取り扱いについて書かせていただこうと思います。

まず、

ステンレス分銅を素手で扱うことは、質量変化の要因となるため絶対に避けるようにしてください。

手袋等は常時清潔なものを使用するようにしてください。

 

 

次に、

汚れは質量変化を生じさせる要因の一つです。汚れがひどい時は、刷毛や柔らかい布等により払拭し汚れを落とすようにしてください。

 

そして、

ステンレス分銅の使用前には、その表面に埃等がないか確認し清潔な柔らかい刷毛で払拭してください。使用後は外観等を点検してから管理場所に戻してください。専用の取扱い用具等は、いつも清潔であるよう努めてください。

 

 

ステンレス分銅は経年変化しますので、必ず定期校正を行ってください。基本的には3年以内としておりますが、異常等が認められた場合はこの限りではありません。

 

最後に保管条件です。

保管条件(温度、湿度)は、以下のとおりで管理するよう努めてください。

温度・湿度・気圧(推奨)

温 度:18 ℃ 27 ℃ 

湿 度:30 %  70 % 

気 圧:995 hPa 1035 hPa

②温度・湿度の変化が少なく、振動による影響の少ない場所。

③汚染、腐食などの起こらない場所。

 

 

具体的にはこのような感じです。

もちろん、スレンレス製の分銅だけでなく、鋳鉄製の分銅なども、このように取り扱ったほうが良いのですが、ケースバイケースです。

このように丁寧に扱うことは、とても望ましいことなのですが、誤差の遊びを1kgまで見ている場合に

1gのズレを気にして、作業が1時間も余分にかかってしまう。

なんて事にならないようにしなければなりません。

 

もちろん、作業効率を優先させて度量衡を、軽く見ることは、あってはならないことですが

何事も、バランスが大切です。

 

分銅の取り扱いの参考にしていただければ幸いです。

JCSSにつきましては、こちらのページで詳しく説明しております。

参考にどうぞ

JCSSについて

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